難しい神経内科の病気 (3) [神経内科の病気]
運動をするのには、単に力が入りさえすればよいわけではない。効率よく、スムーズにやらなければそそうをしてしまう。
そのために働いているのが……小脳と基底核……二つは、原始的な、は虫類の脳である。この運動の制御系とも言える小脳と基底核に加え、自律神経系という意志とは無関係に働く組織の三者の機能が不調となる病気がある。
基底核は錐体外路系という組織の中心をなすもので、基底核の病気だと……いわゆる錐体外路症状が出る。具体的に言えば、筋肉が硬くなる(筋強剛という)、動作が鈍くなる、手がふるえるなどの症状である。
小脳の病気では、アルコール性小脳萎縮症のところで述べたことだが……身体のふらつき、言葉の呂律が回らない、何かをつかもうとすると手がゆれて定まらない……そういった症状がみられる。
そして、自律神経の機能異常として……ひどい立ちくらみ、尿漏れなどの排尿障害、ひどいいびき、睡眠中の呼吸の一時的なとぎれ(睡眠時無呼吸)……などの症状がでてくる。
この三者の機能が不調となる病気の名は……多系統萎縮症(たけいとういしゅくしょう)。英語名は、multiple system atrophy、略してMSA(エムエスエイ)という。
この病気は、昔は三つに分類されていたが、最近では、二つになった。MSA‐P(パーキンソン型)とMSA‐C(小脳型)である。MSAのハイフンの後ろのPは、パーキンソン型のことであり、Cが小脳型を意味している。
パーキンソン型……小脳症状よりもパーキンソン症状つまり錐体外路症状が目立つもの、小脳型は……逆に小脳症状が目立つものをいうのである。
このMSAも難しい病気である。それは、確たる効果を示す治療薬や治療法がないからである。
そのために働いているのが……小脳と基底核……二つは、原始的な、は虫類の脳である。この運動の制御系とも言える小脳と基底核に加え、自律神経系という意志とは無関係に働く組織の三者の機能が不調となる病気がある。
基底核は錐体外路系という組織の中心をなすもので、基底核の病気だと……いわゆる錐体外路症状が出る。具体的に言えば、筋肉が硬くなる(筋強剛という)、動作が鈍くなる、手がふるえるなどの症状である。
小脳の病気では、アルコール性小脳萎縮症のところで述べたことだが……身体のふらつき、言葉の呂律が回らない、何かをつかもうとすると手がゆれて定まらない……そういった症状がみられる。
そして、自律神経の機能異常として……ひどい立ちくらみ、尿漏れなどの排尿障害、ひどいいびき、睡眠中の呼吸の一時的なとぎれ(睡眠時無呼吸)……などの症状がでてくる。
この三者の機能が不調となる病気の名は……多系統萎縮症(たけいとういしゅくしょう)。英語名は、multiple system atrophy、略してMSA(エムエスエイ)という。
この病気は、昔は三つに分類されていたが、最近では、二つになった。MSA‐P(パーキンソン型)とMSA‐C(小脳型)である。MSAのハイフンの後ろのPは、パーキンソン型のことであり、Cが小脳型を意味している。
パーキンソン型……小脳症状よりもパーキンソン症状つまり錐体外路症状が目立つもの、小脳型は……逆に小脳症状が目立つものをいうのである。
このMSAも難しい病気である。それは、確たる効果を示す治療薬や治療法がないからである。
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