少子化は解決できるのか? [社会問題]
少子化が叫ばれてずい分経つが、一向に改善はみられない。果たして少子化は解消されるのか?
私は、改善は見込めないと思う。何故か? 原因が根深く、大きすぎるからである。少子化を解消するために、子育て支援だ、保育所の充実だと、育メンで子育てに男性も参加しようだのと、国は色々とやってるつもりのようだ。
だが、それらは多少少子化の流れに竿をさす効果はあるとしても、極めて小さいと思う。
少子化の原因は……就婚率の低下、女性の高学歴化など、いろいろと並べたてられるが、ほんとの原因はもっと根深いものではないのか……私は、そう思うようになった。何故、そう思うようになったのか? 昔のことを思い出したからである。
セピア色の記憶の中に出て来るものは……板張りの食卓で夕餉をとる大家族の風景である。上座の真ん中にチョビひげを生やした祖父がいて……横に祖母がいて……父、母、私、姉、妹たち、住み込みの男衆、お手伝いのおばさん……土間には飼い犬がいる。
この光景に出て来る人物も、犬も家の中に仕事があった。祖父、祖母、父、母、住み込みの男衆、お手伝いのおばさんについては、言うに及ばず、我々子供にも、犬にも仕事があった。
小学生になったばかりの私の家の中の仕事は何か? 毎日ではないが、近所のパン屋に皆のおやつのパンを買いにいく……風呂に水を入れて、沸かす……廊下の雑巾がけなどなど……決して、勉強する、塾に行く、ゲームをやるなどではない。ささやかながら、労働力を提供していた。働かざる者、食うべからずである。
昔は何のために、子供を必要としたのか? 可愛いから? 育ててみたいから? そんなのは、二の次、三の次だったと思う。では、もっと大きな動機は何か? それは、家に後継者が必要だから、親にとって手助けになる、老後のために必要だからではなかったのか……私は、そう思うようになった。
家というものを維持するには、後継者が必要であり、それは家のために働く者でなければならない。それには、男の子には小さい頃から家の仕事に参加させる。よその家に嫁にやる娘には、家事全般を習得させておく、それを代々つないで家を維持・継続させてきた……私はそう考える。
家が社会の最小構成単位、そしてそのために家族の構成員がいる。家の集まりが村、町、郡、市、県、そして国となる。
今、家が崩壊し、社会の最小構成単位は個人となった。親子も戸籍上、血のつながりだけの親子であって、家を守るための親子ではない。子供が老後の親の面倒をみるなど当たり前ではなくなっている。
老後に面倒みてくれる子供でもないのに、生み育てる……さあ、昔に比べ、子作り子育てをするモチベーションが湧くのだろうか? もし、やるとすれば、ペットと同じように、可愛いから、そばにいて欲しいから……ただ、その場合、ある一定の年齢までとなる。
国は次の世代の納税者を必要とする。だから、国の将来を思えば……子供が必要である。だが、国は、老後資金まで、老後の面倒もみない子供の子(孫)への教育資金として、むしりとろうと誘導している。
さて、家を失くした国民が、国家の将来を、社会の将来を、考えてくれるのだろうか?
私は、改善は見込めないと思う。何故か? 原因が根深く、大きすぎるからである。少子化を解消するために、子育て支援だ、保育所の充実だと、育メンで子育てに男性も参加しようだのと、国は色々とやってるつもりのようだ。
だが、それらは多少少子化の流れに竿をさす効果はあるとしても、極めて小さいと思う。
少子化の原因は……就婚率の低下、女性の高学歴化など、いろいろと並べたてられるが、ほんとの原因はもっと根深いものではないのか……私は、そう思うようになった。何故、そう思うようになったのか? 昔のことを思い出したからである。
セピア色の記憶の中に出て来るものは……板張りの食卓で夕餉をとる大家族の風景である。上座の真ん中にチョビひげを生やした祖父がいて……横に祖母がいて……父、母、私、姉、妹たち、住み込みの男衆、お手伝いのおばさん……土間には飼い犬がいる。
この光景に出て来る人物も、犬も家の中に仕事があった。祖父、祖母、父、母、住み込みの男衆、お手伝いのおばさんについては、言うに及ばず、我々子供にも、犬にも仕事があった。
小学生になったばかりの私の家の中の仕事は何か? 毎日ではないが、近所のパン屋に皆のおやつのパンを買いにいく……風呂に水を入れて、沸かす……廊下の雑巾がけなどなど……決して、勉強する、塾に行く、ゲームをやるなどではない。ささやかながら、労働力を提供していた。働かざる者、食うべからずである。
昔は何のために、子供を必要としたのか? 可愛いから? 育ててみたいから? そんなのは、二の次、三の次だったと思う。では、もっと大きな動機は何か? それは、家に後継者が必要だから、親にとって手助けになる、老後のために必要だからではなかったのか……私は、そう思うようになった。
家というものを維持するには、後継者が必要であり、それは家のために働く者でなければならない。それには、男の子には小さい頃から家の仕事に参加させる。よその家に嫁にやる娘には、家事全般を習得させておく、それを代々つないで家を維持・継続させてきた……私はそう考える。
家が社会の最小構成単位、そしてそのために家族の構成員がいる。家の集まりが村、町、郡、市、県、そして国となる。
今、家が崩壊し、社会の最小構成単位は個人となった。親子も戸籍上、血のつながりだけの親子であって、家を守るための親子ではない。子供が老後の親の面倒をみるなど当たり前ではなくなっている。
老後に面倒みてくれる子供でもないのに、生み育てる……さあ、昔に比べ、子作り子育てをするモチベーションが湧くのだろうか? もし、やるとすれば、ペットと同じように、可愛いから、そばにいて欲しいから……ただ、その場合、ある一定の年齢までとなる。
国は次の世代の納税者を必要とする。だから、国の将来を思えば……子供が必要である。だが、国は、老後資金まで、老後の面倒もみない子供の子(孫)への教育資金として、むしりとろうと誘導している。
さて、家を失くした国民が、国家の将来を、社会の将来を、考えてくれるのだろうか?
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