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わび・さび(1) [人生]

 「わび・さび」、日本人の心に根付いている美意識のひとつである。わびはわびしい、さびはさびしいから想像できるようにの基準で分類すれば、明らかに陰に属する概念である。
 この暗い言葉が、なぜ日本人の心に根付いたのか? ずいぶん前に考えてみたことがある。答えは美しいからである、とてつもなく美しい。だから、美・意識になった。そんなことは、聞くまでもなく知っている、当たり前のことだ……そう言われる方が多いかと思う。しかし、生活の中に生かされているのか? 案外、そうではない。
 近年、我々日本人は、どこかの文化に毒されたのか、楽しいことはいいことだ、にぎやかなのはいいことだ、いつまでも若く美しいのはいいことだ、老いたくない、若いままでいたい、若く見られたい……そんな喜楽をどこまでも求める、陽の文化が花開き、どっぷりとその文化につかってしまっているようだ。
 いつまでも、若く、年もとらず、長生きをしたい。それが可能なら、いくらでも金を使う。そう願うのも、それをやるのも勝手である。だが、その流れにはまると、避けたいもの、逃げたいもの、怖いものが待っている。病気、老い、死である。この三つ、必ず出会い、絶対に逃げられないものである。
 では、どうしたらいいのか? つづきはまた……。
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