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脳にある二つの経路(8) [脳]

 我々、ヒトは言葉を使う。耳から入った言葉は側頭葉の上部にある聴覚野にばらばらの音として入ると、後部に向かい、後頭葉、頭頂葉、側頭葉の三つが合流するあたりにある言葉を認識する中枢、つまり感覚性言語中枢で言葉として認識されることになる。
 そして、言葉を話そうとする時には……この感覚性言語中枢で言語はつくられ、前頭葉にある運動性言語中枢へと送られる。そして、言葉として発せられたり、文字として書かれたりする。この言語が送られる経路はサイエンスの経路の一部である。いわゆるロゴスが伝わる経路である。「ミカンを三個ください」「私は昨日、会社へ行きました」など、クールに物事を伝達するための経路がこれである。 では、「私は腹をすかしてひもじいんです。なんとかたべさせてくれませんか」などと気持ちも伝えたい時、我々は、それを表情で、しぐさで伝えることになる。いわゆるパトスの伝達である。文字だとそれができない……どうするか? メールなどでは顔文字・絵文字が使われるようだ。たぶん、顔文字・絵文字はアートの経路を伝わるのであろう。
  言語は、クールな情報伝達にはまことに便利なものであるが、感情を伝えるにはやはり、顔や身体で伝える必要があるのだ。そして、何を伝えたいかで、その比率(言葉と表情・仕草の比率)は変わってくるのである。






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