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神経内科に来る患者さんの症状(1) [神経内科の病気]

 神経内科に来る患者さんの症状?
 私の外来(神経内科もしくは脳神経内科)に来られる患者さんの愁訴(来院の原因となった症状)で最も多いのは、頭痛である。
 患者さんが頭痛のために病院まで足を運ばれるには理由がある。理由を聞くと……「こんなひどい痛みは初めてだ、心配になって……」「今までは薬を飲めば治っていたのに、今回は治らないので……」「家族が病院へ行けと言うので……」などである。そのいずれにも、マスメディアで流される、怖い頭痛情報の数々がその背景にあるような気がする。
 来院される患者さんの多くが、怖い病気(くも膜下出血か?)が頭にあるので、MRIやCTといった画像検査を希望される。こちらも専門医であるので、余分な検査はしたくないが、逆に見落としもしたくないので、ご要望にお応えすることが多くなる。そして、ほとんどの場合、頭痛の原因となる病巣は画像検査では見つからない。片頭痛や神経痛、高血圧による頭痛、生活習慣による緊張型頭痛などが多いからである。
 専門医としては、無駄な検査をしてしまったかなとも思うが、患者さんは結果を聞いて安心し、満足されることが多い。それはたぶん、期待通りの検査をしてもらい、結果も希望通りであったからと思う。検査をせずに帰していれば、いくら異常はないですよとこちらが言っても、画像診断の裏付けがないと、患者さんには一抹の不安が残り、満足度も落ちるのではないかと思う。
 ということで、今後も患者さんの満足を大事にしていきたいと思う、今日この頃である。
タグ:頭痛
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