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神経内科百科辞典(256) [神経内科百科辞(事)典]

モヤモヤ病

 内頚動脈が頭蓋内に入り最初に血管を分岐する直前で左右とも急速に狭窄ないしは閉塞する病気です。

 ヒトの脳は四本の血管によって栄養されています。 左右の内頸動脈と椎骨動脈です。 左右の椎骨動脈はつながって脳低動脈となり、左右の内頸動脈とループをつくっています。 これがウイリス動脈輪です。

 モヤモヤ病では、ウイリス動脈輪が機能せず脳血流が不足し、その結果動脈輪近傍の毛細血管が多数拡張して側副血行路を形成し脳血流を維持しようとします。

 血管撮影検査などでこれらの毛細血管が立ちのぼる煙のようにもやもやと見えるためこの病気がモヤモヤ病と名づけられたのです。

 モヤモヤ病は、けいれんや意識消失発作、脳梗塞や脳出血の原因となります。
タグ:神経内科
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